まずはここからですね。

自民党叩きの最初の大きな流れの一つとなった年金。

まずは、ここの責任の因果関係を整理しておきます。

本当不勉強っていうのは痛いですよね。

一番最初の疑惑から追及する相手を間違ってそのまま進むわけですから。

知ったときには、自分の愚かさを受け入れられなくなって、そのまま押し通そうとする。

無知で間違えることは恥ずかしいことですが、みなでフォローして正していけばいいんです。

間違えたことに気づいたのにそれを見てみぬふりをして、自分の小さなプライドを一生懸命守る。

それが一番何よりも恥ずかしいこと。

未来の世代に対して大きな因縁を残すことになります。



中川昭一さん、亡くなっちゃいましたよ。

あれは、我々日本人全員に対する警鐘です。

『目を覚ませ。』 と。


で、年金問題ですが、長妻さんが切り込んで一躍大きな話題になりましたよね。

『何やってるんだ!!自民党!!!何やってるんだ!!社会保険庁!!! 』 と。

みなさん、これ本当に自民党や社会保険庁の人たちの責任だと思っていますか?


追及すべき相手、全然違うんですよ。

分かってますか?


こういう事態になることは、明治生まれの人たち、大正(前半)生まれの人たちは

ハナっから分かっていました。分かっていながら彼らはそれを黙って目をつぶって

お墓まで持っていったんです。

今ほとんどいませんよね。この時代の人たち。

その因縁を今私たちが背負っているんですよ。


シンプルに考えてください。

今でこそ年金の納付記録の確認ができるように「ねんきん定期便」でしたっけ?

が送付されることになりましたが、それ以前においては・・・・

問題になったのは厚生年金と国民年金ですよね。

20歳で払いはじめて65歳になってはじめて支給。

約45年、自分の納付記録が確認できなかったわけですよ。以前は。

厚生年金にいたっては、企業の代理納付。

天引きされるだけで、しっかり払ったかどうかは会社を信頼するだけでしたよね。

45年間確認できない。

こんな仕組みで不正が防げると思いますか?


気づいたときには、当時の担当者は誰だかさっぱり。

最大45年前の話ですからね。トレースしていくのはエラいことですよ。

会社自体が無くなっているケースもいっぱいありますし。


退陣した鳩山さんが衆院選前に訴えていました。

「10人に1人が、自分の年金記録に間違いがある。そんな自民党の政治。」


見るポイント、あべこべですよ。

ここ、公務員の人たちを褒めるところですからね。

9割もきっちりやってたんですよ。こんないい加減な制度設計で。


これこそが、我々が抱える公務員の方たちがマジメだった証なんですよ。

45年間、納付記録の確認のない制度で、賄賂とかが横行している国で

同じようにやってみなさいな。

おそらく10年と持ちませんよ。破綻します。

そこを制度として60年以上もたしたんですよ。

我々が抱える公務員の人たちがしっかり仕事をしている一番の証です。

くだらない性善説を唱えるにもほどがあります。

人間100人いたら何人か悪いことする人たちが出てくるんですよ。

当たり前ですよ。

先進国で年金制度を取り入れている国で納付記録の確認がなかったのは日本だけ

ですからね。


つまり、毎月の納付記録確認のない年金制度自体がカタチとしてあり得ないんですよ。

悪いことをする人たちに不正をしてください、といわんばかりですよ。


企業の代理納付なんて金額チョロまかすにはもってこいですよね。

気づくのは最大45年後。

小さい会社だったら不正経理してても税務調査がない限りまず気づかれることはないですからね。

逃げ切りです。


では、なぜこんな制度のままずっと来てしまったのか?

それは・・・・・・

親が代々伏せてきたので、子どもが『空気を読んで』だまってたんです。

そのうち、子どもがバカになって気づきもしなくなってきました。

伏せる = 教育しない ですからね。

親自身が目を背けていることを、子どもに教育できるわけがないですよね。

教えなきゃいけない親自身が逃げているわけだから。

こうして、政治はどんどんアンタッチャブルな領域になって、日本の政治教育はその基本

から成り立たなくなっていったんです。当然ですよね。

「政治と宗教には触れちゃいけない。」

外国人にいったら一蹴されますよ。

『政治も宗教も凄く大事なことでしょ。』 と。

『愛国心はないの?』 って。


で、その 沈黙 → 空気を読む の最初をたどっていくと・・・・・・

厚生年金制度の前身である船員保険制度にたどりつきます。


これから先、細かいことは興味ある方はご自身で色々と勉強してください。

ただ、歴史っていうのは時に意図を持って曲げられますから、あなたの勉強される又は

された認識が、真実に近いことであることを祈っています。


今年、朝青龍関が暴行疑惑をふっかけられ、疑惑を基に引退に追い込まれましたよね。

ずっと後の警察の聴取においては暴行を否定。

相撲協会の調査報告書でも「暴行の事実は確認できなかった」

という確信犯の持っていき方。

こういう、外国人に対する排除だったり、反感を持たせる「情報工作」の手法。

実は今に始まったことじゃないんです。

みなさんも聞いたことあるでしょう?

戦時中に色々な外国人に対するデマが流れて彼らを排除していっていたこと。

例えば・・・・・

朝鮮の人たちが井戸に毒を入れた~ とか。

中世の魔女狩りみたいなもんですよね。

アメリカとの戦争の時は、こんなものもありましたね。

アメリカ人のガラの悪いのが商店街で営業妨害・いやがらせをしている、と。

こういう工作で外国人に対する嫌悪感を煽って、またおバカな人たちがそれにのっかって

戦争へと突き進んでいったわけですよ。

今でいえば、週刊文春、週刊新潮、週刊現代とかああいうレベルの週刊誌だけでなく

一般紙やオピニオン紙(?)までのっかって、『戦争へと続く疑惑ビジネス』を延々と繰り返したわけですよ。

一般紙だと工作のレベルがあがって例えばこんな感じ
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/100604/kor1006041112001-n1.htm

『政府関係者』ですね。


そんな中、今の政治状況と同じですよ。

今はさしずめ、『官僚は悪だ!!自民党は悪だ!!!』 ですよね。

もっと遥かに高い視点で見えている人たちが、それじゃあダメなんだよ、といっても

聞かないわけですよ。で、政権交代しちゃう。後の結果は見えているのに。

不勉強で現状をよく理解していないから、あり得ない選択肢を選んでしまう。

当時も同じでした。

アメリカに行ったことがある人たち、欧米の事情に明るい人たちは当然そんな戦争なんて

あり得ない選択肢だっていうことはよ~く分かっていました。

実際に行って彼らの技術力のレベルをよく知っている人たちも当然いましたからね。


今の我々、アメリカに戦争しかけようなんて思わないでしょう?

あり得ないですよね。

別にイラク戦争を見ていなくても、『24』だったり、ハリウッド映画やアメリカのテレビドラマ

を見れば分かりますよね。

『アメリカと戦争?いや、それはちょっと違うな。』 と。


先が見えていた人たちは当然周りを止めようとしました。

『戦争?それはちょっと違うぞ。』 と。

しかし・・・・・・・聞かない。。無謀だということを分かっていないから。

見えていないのはしょうがないです。人には『器』っていうものがありますから。

でもね、そういう時は・・・・・

見えている人たちの意見に従いなさい。

ということなんですよね。


で、真珠湾攻撃ですよ。

止めようと声をあげた人たち、戦った人たちの落胆をよそに開戦です。

『お国のために』 とかなんとかいって。

『アメリカ人はとんでもねぇ!!』 とか思ってしまって。

昭和16年のことです。

後に原爆を2つ落とされ、憲法に戦争放棄を明記することとなるこの戦争ですが・・・・・

止めるチャンス、あったんですよね。


その一つが厚生年金制度の前身である船員保険法の施行のとき
http://www.sia.go.jp/seido/sennin/1mokuteki.htm#01

昭和15年のことです。

年金って・・・・・老後の安心のためですよね。又は障害を負ったとき。

当時は・・・・・・日中戦争のさなか。

戦争中に、国が老後の安心を保障してくれる?その政策をうった?

・・・・・んなわきゃありませんよね。

船員の方たちもバカではありません。当然気づきます。

保険料を戦争の戦費に充てるつもりだな、と。

使い込んで将来に負担がいくな、と。

ここが最初のチャンス。ここで船員の人たち、経営者の人たちが声をあげて

行動すれば展開は違っていました。

私のいつも申し上げている現場のことは現場、という話でいえばここが現場になります。

アメリカへの開戦前に行動できた可能性のある人たち。

保険料が徴収されてから一年とちょっと

昭和16年12月に真珠湾攻撃 → 開戦 となります。

国の資金繰り、少し想像できますよね。

一年前からの開戦準備です。源資は船員の人たちの保険料。

そして翌年(昭和17年)には船員だけではなく対象を労働者全体に拡大する労働者年金保険

ここで労働者の人たちや経営者が声をあげて行動していればまた変わっていましたね。

開戦3年目(昭和19年)にはさらに対象を事務系や女性にも拡大し厚生年金保険へ

ここが戦時中のラストチャンスです。

ここに至っては多くの人が戦費の調達、という目的に気づいていました。(個人事業者以外)

見て見ぬふりをしていた人たちもいたでしょうね。


こうしてみると、なぜ企業の代理納付なのか?も気づくことがあると思います。

『確実に』戦費を調達したかったんです。

そこで個人から徴収、ではなくて会社から天引きさせて会社に納めさせる形をとったんです。


まとめてみましょうか。

船員については昭和15年~

船員以外の労働者については昭和17年~

事務職や女性については昭和19年~

この時から、45年間年金納付記録を確認できない仕組みなんですよ。

では、追及すべき責任は誰にありますか?

当時概ね35歳~ の主権者たる我々国民ですよね。

つまりは・・・・・明治生まれの人たちです。

ちょうど戦争を起こした世代の人たちとも重なりますよね。

彼らがすべきだったこと、それは・・・・・・

『こんなチェック体制なしで企業の代理納付じゃあ使いこむやつ出てくるに決まってん

だろう!! しっかり納付記録確認して知らせーや!!!

大体な~ この時期に年金って、戦費に使い込むつもりちゃうんかい??

負担は後の世代にいくんだぞ!!!わかっとるんかぁぁ、ゴルァ~~~!!!!』

くらいにみなで当時の衆議院・貴族院の議員さんに追及していかなければ

いけなかったんです。

ちなみに自民党の結党は昭和30年ですよ。この時代は存在していません。


チャンスはもう一回ありましたよね。それは戦争が終わったとき。

そこで一から反省し、次の世代に大変な仕事残さないためにも年金のうち、

戦費で使いこんだ部分はしっかりと把握して、我々が返済していこう。

納付記録のチェック体制をしっかりとして、後の世代に負担を残さないようにしよう。

一からやり直そう。 

という風に思って一から政治にマジメに取り組めば・・・・の話ですが。。


実際は・・・・・・みな逃げてしまったんですね。。

そして責任のなすりつけ合い。

戦争中は『お国のために、誇りです!』 な~んていって軍人を見送った連中が

戦争終わった途端豹変。 → 『軍部が暴走した』 という方向で責任を全部軍人に

押し付けて、中国や朝鮮、アジアなどから帰った軍人やその子どもを迫害したんです。

この情報工作は、彼らの世代の『鉄の掟』です。

と同時に、以後政治がアンタッチャブルな領域になり、ここから政治教育が一切ストップ

していきます。

田母神さんを見て、感じるところはありませんか?

ちなみに、この後迫害された軍人やその子どもたちの一部はヤ○ザや工作屋にも

流れていくことになります。


結論としては・・・・・お分かりいただけましたよね?

つまり、『年金問題』というのは明治生まれの人たちの世代が政治から逃げてしまって

宿題として残した戦後処理の摘み残しなんです。

自民党結党以前、10年以上前の問題。


それをバカな人間が、60年以上の年月を経て、自民党と社会保険庁に全部責任を

押し付けて、政権交代の一つの流れに持っていったわけです。

つまり、自民党の人たちも・・・・・ここ50年の官僚の人たちも・・・・無罪なんです。

全ては・・・・明治生まれの人たちがダンマリを決め込んで墓まで持っていってしまったことに基因する『冤罪』です。

戦争のことは一切思い出したくないんだ。といって記憶から封印した彼らの無責任な弱い

姿勢が、今の政治教育の因縁の根幹なんです。

いつだってチャンスはありましたよ。でも彼らは一切口に出して言いませんでしたよね。

何ら行動を起こしませんでしたよね。

中には(当時は)必死で戦った人もいたと思います。

その方たちはさぞ辛かったでしょう。。

でも、世代全体として見ると・・・・・政治から逃げた卑怯な世代

それが明治生まれの人たちの世代、戦争を引き起こした世代の人間です。


今の50代以上の日本の男で、カッコいいって思える人、ほとんどいないでしょ。

私は今のところ、小泉さん以外カッコいいって思えた人はいません。


なんでかって?

理由・・・・分かりましたよね。

上の世代が最低なカッコ悪いことしてて、我々はその世代からの教育を引継いでいる

んですよ。政治抜きの教育を。政治っていうのはキホンであり、根幹です。


いくら取り繕ってみても、見かけっていうのは正直ですよ。

50、60過ぎると出ますから。

かわいいおじいさんはいっぱいいるけど、カッコいいおじいさん、いないでしょ?



ここまで読んで何か感じることがある方はゼヒ、アメリカの国歌を聴いてみてください。

韓国の人たちに学び、中国の人たちに学び、モンゴルの人たちに学び、

そしてアメリカの人たちに学んでいくんです。


最初は気持ちだけでいいんです。

未来の世代へ、後輩たちへもっといい国を残したい。

ただ、そう思ってください。

そこが、あなたのルーツです。


最初は、自分の周りの日本人の人たちのため、でもいいんです。

自分の利害を超えて、もし自分が生まれ変わったら・・・・こんな国に生まれたいなと。

こうしたらどうだろう?

自分の今いる現場から何か発信できることはないかな? と。

未来の世代を背中に背負って

そう思えたときは・・・・・楽しいですよ、きっと。





コメント

Kei.K
2010年6月6日15:12

『逃げ切り』たしかにそうなんですよね。
年金の仕組みが始まった頃より当然人口も増えて、対応できるはずが無いんですよね。
仕組みというのはいつでもいい方向へ変えることのでき、間違いが発覚できれば全て無に帰し、負担分はすべて元に戻すことができる、というのが理想で、もちろん年金問題はこれに当たらず。
何をやるにもお金がかかりすぎています。
選挙もあんなにお金を使わなければならないのか?本当に疑問です。
でも現実はお金を掛けられる人間が次々と当選していく。
今回の管氏も直後に控える選挙への考えから決めたのではないか?と思います。
まだ悪い流れは止まりそうにありません。

ミカエル
2010年6月7日6:55

かっこいいじさん?
いるよ?
50、60過ぎてかっこいい人、いるよ?
いなきゃあ、自分で作れば良いんじゃあないの?
周りにいる人間は、自分の鏡でもある。
センスの悪い50、60過ぎた友達がいたら、言えばいいんじゃない?その場で・・・。


年金?
女達が、500円でも払うようになれば、年金も医療もすっごくタイトになるとおもうよ。
女達が、一円も払わないのを、どう思う?

パートの主婦達が月に500円でも払うようになれば、
1000万人、2000万人が見張りに就く事になるから自然と自浄されると思います♪

一度、考えてみてくださいね☆

オサム
2010年6月8日0:56

Kei.Kさん

そうなんですよね。
私もあえて今回は強く書いていますが、失敗を全部責めているわけではないんですよ。
ただ一つだけ我慢ならないのは、戦後に戦後処理から逃げてしまったこと。
あそこでこらえて欲しかった。。もちろん逃げてしまいたくなるくらいのことだったというのは
重々承知ですが、その上で次の世代のことを考えて背負って、ふんばって欲しかった。
そうすれば、中川さんが亡くなることもなかったんじゃないか、とか。
そこから何とか立て直して国の経営を一身に担って背負っていったのが自民党なんですよ。親(国民)不在だったので、裏の手を使ったり、凄くよく頑張ってくれたと思いますよ。
大多数の主権者が政治から逃げてしまえば、一部の人たちの陳情や有利な仕組み・公務員の人たちがしたい仕事に流されるのは仕方ないですよ。
政治家からしたら自分にコンタクトをとってくる人たちの総意が民意に映ったりもしますからね。特に建築関係は。見かけ上GDPは上がりますし。

年金って、最初知ったときって『お金が積み立ててあるんじゃないの?』
って思いますよね。その後、世代間で支えあっているんだっていうことが分かる、
つまり仰るとおり走り出したら元に戻せない仕組みであることを知るわけですよね。
日本では上記のような事情で始まった年金ですが、もし例えば戦争が起こっていなかった
として、いつ年金制度を始めるか?というのはなかなか難しい判断だと思います。

選挙については、個人的にはある程度お金がいるのはいいかなと思います。
ただ、集まるべき政治家の人に集まって欲しいな、というのがありますね。
「仕事をしっかりしてくれる政治家」であるか、をしっかりみなが見れるようになっていければいいですよね。
そのためには、マスコミを迂回して直接議員さんのブログだったり、情報発信・著書を見るのが答えに近いです。あとは(編集されてない)映像ですかね。それと衆議院のHPで制定法律の原文と要旨を確認してみたり。国会中継は・・・・・時間が長いですが、最初政治を知るときは一回チェックして欲しいですよね。後は実際制定した法律・仕組みの効果ですか。
ここのところは現場のことは現場なので、現場の人たちの正しい発信がないと難しいですね。政治家じゃなくて、我々の領域ですよね。現場のことをフィードバック。
ただ以上はいずれも政治家の仕事の後追いなんですよ。
一通り雰囲気は掴んだら、ある程度仕事の経験を積んだ後は、積極的にアンテナを張って
いって、仕組み作りをみなが考えていくようになってくれたらなぁって思います。
主導権をこっちで握るようにしなきゃいけないんですよ。
親ですから。
で、みなで方向性と具体的なことを定めていって、政治家に宿題を課す、と。
例えば、ゴミの一番有効な資源循環のシカタを解明するとか。
これ分かったら凄いいいですよね。で技術・ノウハウを外国に広める、と。
人類の種をしての寿命や歴史が伸びそうですよね。

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索